HSBC、AIを活用したデジタルバンキング詐欺対策を導入

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多くの金融機関が、詐欺対策の一環として、AI(artificial intelligence、人工知能)やML(machine learning、機械学習)を活用し始めている。一方、世界最大級の金融サービスグループHSBCでスイスのイノベーション部門責任者を務めるJeremy Balkin氏は、これまで人の手を介して行われていた業務を完全にAIやMLが取って代わるのではなく、人間によるサポートも依然として必要だと述べている。

Balkin氏によると、AIやMLといったテクノロジーを用いれば、グローバルベースで数十億、場合によっては数兆に及ぶ膨大な銀行取引データの中から、詐欺の疑いがある取引を特定できるなど、銀行のフロント業務からバック業務に至るまで付加価値の高いソリューションが提供可能になるという。HSBCにおいても、AIを活用した銀行基幹システムへの投資が進められているが、AIを有効利用していくためには、AIによって導き出されたソリューションに対し、人間が即時に、かつ的確な洞察を持ってシステムを運用していくことが重要だろう。

また、アンチマネーロンダリング(AML)など、新たな規制に対応していく中で、人の目で膨大なデータを確認するといったマニュアル作業を省き、素早く詐欺と疑われる取引を検知するには、AIやMLといったテクノロジーが高い効果を発揮すると考えられる。しかしながら、それらのテクノロジーが指し示すソリューションをうまく活用し、安定した金融システムを運用していくためには、やはり人間の力が必要になってくるに違いない。