米国株式の急落は、自動売買アルゴリズムが大きな要因か

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多くの市場関係者が、2018年に多く見られた米国株式市場の急落の要因として、人間のように経済指標の内容を吟味して投資判断を下すのではなく、発表後すぐに売買を行うマシーン(機械)が大きく影響していると考えている。アルゴリズムトレード(コンピュータシステムが市場環境に応じて自動的に売買を繰り返す取引)の日々の取引量は、ボラティリティ(価格変動)により変わってくるものの、ここ数年間で、その影響は目を見張るほど拡大している模様だ。

Jupiter Asset Managementのファンドマネージャー Guy De Bloay氏がCNBCのSquawk Box Europeで語ったところによると、米国株式市場の日次取引高の80%は機械によって執行されているという。また、そこでは収益性や将来性しなどは考慮されずに、日々発表される特定の経済指標の結果をもとに短期的なトレードがなされ、ノイズ(短期的な細かい値動き)を生み出していると考えられる。J.P. Morganも、売買の投資判断を下す前に、会社の業績や将来性などファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の分析を行うケースは、わずか10%に留まると伝えている。

さらに、2018年2月の米国株市場の大幅下落は、アルゴリズムトレードが拍車をかけたと見るストラテジストもいる。Lombard OdierのChief Investment Strategist(投資戦略部門最高責任者)を務めるsalman Ahmed氏は、昨今の株価急落は、相場がある一定水準に達した際に、アルゴリズムプログラムとして事前設定されている売り注文が自動的に執行されることに起因するとコメントしている。