人工知能が金融業界にもたらす「レバレッジ効果」

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Photo by iStock

AIは、すべての業種において、経営の効率化、よりよい顧客経験など多くのメリットをもたらす革新的な技術だが、最近ではより幅広いシーンで活用が進んでいる。なかでもその恩恵を大きく受けているのが金融業界だ。アルゴリズムを利用したHFTシステムが一日に数百万の取引を実行したり、AIがミドルオフィス・バックオフィスの業務を効率化させたり、ディープラーニングのおかげで金融会社がデータからさまざまな視点・解釈を得られるようになるなど、多様な利点をもたらしているといえるだろう。AIが金融業界で使われ始めたのは株式市場の動きを予測分析するためだったが、今ではこのように多くのシーンで役立つものとして進化を遂げている。

米メディアCIO Reviewによると、多くの投資銀行やヘッジファンドが、AIもしくはAIに関連した技術を業務プロセスに組み込もうと模索し続けているという。取引の決定が加速化するなか、金融機関が事業成長のために判断を下すとき、AIは非常に大きな手助けとなるからだ。会計基準や企業コンプライアンス基準は常に変わるが、古く伝統的な方法を用いて業務を行う場合は複雑な規則やプロセスが発生してしまう。一方でAIはそういった環境の変化にも対応することができる。そして業務量を減らして効率化し、ミスを素早く修復してくれる。

このように、AIのおかげで金融機関は大きな利益を享受し、コスト削減ができるようになっている。AIは、さまざまな技術を用いて業務時間を削減し、コストを削ってくれる「レバレッジ効果」をもたらすのだ。だが、この革新的な技術をもっとうまく使うには、さらに深い専門知識と技術が求められるだろう。サービス提供者にもAIの進化に負けないくらいの学習が必要になるはずだ。