金融詐欺防止のためのAI活用

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Photo by iStock

AIは、今やほぼすべての業界で活用されており、私たちの生活を大きく変えつつあるが、金融詐欺の抑制にはあまり寄与できていなかった。金融詐欺による全世界での損失総額は推定4兆ドルとされており、ビジネスを大きく衰退させる要因となっている。しかしながら、近年、金融詐欺を検知また抑制できる実用的なAIが出現してきている。

Forbesによれば、金融詐欺のうち42%は、会計システム上に偽のトランザクションが作成されたものだという。AIの最大の利点は、大量の正常なトランザクションの中に隠された異常取引を素早く洗い出せることだが、AIは必ずしも詐欺が発生したトランザクションそのものに直接フラグを立てられるわけでない。最終的な判断を下すにはやはり人間の直感と経験が必要だ。そのため、これまでにも少額の金融詐欺抑制に活用できるAIは多数存在していたが、大企業における狡猾な金融詐欺については、AIがあまり活用できていなかったという。

しかしながら、金融詐欺防止を図る業界団体ACFEが報じたところによると、カリフォルニアの監査サービス会社Gurseyが、AI監査ツールを使って600万件を超えるトランザクションデータを処理し、280万ドルの金融詐欺事件を解決するのに十分な証拠を引き出したという。大手監査法人からはAIでこの種の成功を収めた事例はまだ報告されていないが、金融詐欺を抑制するためのより高度なAIソリューションが出現する日も近いだろう。